ヘルペスは病院で治療が受けられます。症状に気づいたら、なるべく早く病院に行きましょう。
この記事では、ヘルペス治療を受け付けている病院や検査の内容、費用について解説します。
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ヘルペスになったときに行く病院

ヘルペスはヘルペスウィルスによる感染症で、口周りや性器に水ぶくれができるのが特徴です。
ウィルスの種類が数種類あり、引き起こす症状もそれぞれ異なります。
- 単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)
- 単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)
- 水痘・帯状疱疹ウイルス
HSV-1は口唇ヘルペス、HSV-2は性器ヘルペスの原因になります。
水ぶくれができる症状として思い浮かぶものは水痘(水ぼうそう)ですが、これはヘルペスウィルスの一種、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因です。
口唇ヘルペスはHSV-1が感染して、くちびるのまわりに水ぶくれができる病気です。
性器ヘルペスはHSV-2が原因です。ただし、HSV-1が性器に接触することで、性器ヘルペスになることもあります。
ほとんどの人は感染しても気づかないことがあります。
ヘルペスウィルスは症状がひいたあとも体内に潜伏し、免疫機能が低下することで再発します。
水痘・帯状疱疹ウイルスはその名の通り水痘と帯状疱疹の原因となるウイルスです。多くの人は子供のころに感染し水ぼうそうが起こります。その後、免疫力が低下すると体内の水痘・帯状疱疹ウイルスが活性化し、帯状疱疹が起こります。
口唇ヘルペス、性器ヘルペス同様、ピリピリとした痛みを伴う赤い水ぶくれができます。発症部位は背中や胸、お腹などで、体の左右いずれかにできるのが特徴です。
顔面や耳の周りにできた帯状疱疹はラムゼイハント症候群といわれます。また、帯状疱疹が症状が引いたあとに、後遺症として神経痛だけが残ることもあります。帯状疱疹のあとに残る神経痛を帯状疱疹後神経痛と呼びます。
このような症状があらわれた場合は早めに病院などで適切な治療を行うことが大切です。
病気によって適切な病院が異なります。ヘルペスや帯状疱疹にかかったときに診察してもらえるのは以下の病院です。
- 皮膚科
- 内科
- 神経内科(帯状疱疹後神経痛)
- 耳鼻咽喉科(ラムゼイハント症候群)
- 性病科(性器ヘルペス)
- 婦人科(性器ヘルペス)
- 泌尿器科(性器ヘルペス)
ヘルペスや水痘、帯状疱疹になったら、皮膚科か内科で診てもらえます。
性器ヘルペスの場合は泌尿器や性病科、女性の場合は婦人科で診察を受けることも可能です。
病院では問診や検査のあとで薬が処方されます。主に使われる薬はバルトレックスやゾビラックスです。5日から10日間飲み続けることで症状が治癒していきます。
検査内容と治療費

ヘルペスや水痘、帯状疱疹になったら病院を受診しましょう。
検査では抗原検査と抗体検査のいずれかが行われます。
抗原検査は病気の原因である病原菌の有無を確かめることです。抗体検査は病原体の抗体の有無を確かめます。ヘルペスウイルスの抗体が作られているということは、ヘルペスウイルスに感染したことがあるということの証拠なるからです。
抗原検査では、患部の粘膜や分泌物を採取し、ウィルスの有無を調べます。抗体検査で使われるのは血液です。
症状が顕著に出ている場合、視診だけで診断されることもあります。
治療の際には診察や薬の費用がかかります。
治療に使われる薬はバルトレックスやゾビラックスなどの飲み薬です。塗り薬が一緒に処方されることもあります。
- 口唇ヘルペス→3,000円前後
- 性器ヘルペス→3,000円前後
- 帯状疱疹→10,000円前後
上記の金額は、保険適用により3割負担となった場合のものです。自由診療の場合、さらに高額になります。また、再診ではこれよりも安くなります。
病院や使う薬、病状によって費用は前後します。これらの金額は目安考えておきましょう。